講習会レポート

2026年3月10日
技術開発セミナー
~人とロボットの「共創」が拓く、ビルメンテナンスの未来~

技術開発委員会 委員長 池口 茂

1. 開催の背景

2026年3月10日(火)、大成研修センターにおいて、技術開発委員会主催による「2025年度 技術開発セミナー」を開催しました。今回は清掃委員会との合同開催という形をとり、清掃現場のリアルな課題と最新のテクノロジーをいかに結びつけるかという観点からテーマを選定しました。

2. セミナー概要
  • 日 時: 2026年3月10日(火) 13時30分~
  • 場 所: 大成研修センター 4階研修室
  • テーマ: 「人手不足時代に求められるサービスロボットの活用」
  • 講 師: アイリスオーヤマ株式会社
  • ロボティクス事業本部 清掃DX事業部 神田光太郎 氏
  • 参加者: 25社37名(会場参加20社30名、Zoom参加5社7名)
  • 開会あいさつ:技術開発委員会 委員長 池口 茂
  • 閉会あいさつ:清掃管理委員会 委員長 勝野英雄
3. セミナー詳細:現場を変える「ロボティクス」の力

講師の神田氏からは、ビルメンテナンス業界が直面する「2030年問題(サービス業における約400万人の労働力不足予測)」を乗り越えるための具体的な戦略が提示されました。

●「身代わり」ではなく「役割分担」

ロボットに全ての作業を任せるのではなく、広い床面の清掃など「単純で時間のかかる作業」をロボットが担い、人間は什器の隙間や高い場所、あるいはより高い技術を要する「人にしかできない清掃」に注力する。この役割分担こそが、生産性向上の鍵であると述べられました。

●清掃の「質」をデータで証明する

最新の清掃ロボットは、清掃ルートや実施状況がデジタルデータとして可視化されます。これにより、これまで経験や勘に頼っていた清掃品質を顧客に対して客観的に証明でき、管理業務の効率化と信頼獲得を同時に実現できる点が紹介されました。

●多角的なDXの提案

清掃ロボットのみならず、配膳・運搬ロボットなど、ビル内での多様な自動化ソリューションの事例も示され、サービスロボットが現場の「力強い味方」になる未来が具体的に描かれました。

4. 委員会としての展望

セミナー終了後に開催した第2回技術開発委員会では、ロボットの活用を巡り、現場への導入コストやスタッフの教育、運用方法について非常に熱のこもったやり取りが行われました。

今回のセミナーは、清掃業を行っている会員が多いことから清掃に関するテーマを取り上げましたが、次回のセミナーでは設備に関するテーマを考えており、今後は、警備等も含めビルメンテナンスにとらわれることなく、ビル管理を幅広くとらえ、新しい感覚でテーマを選定していきたいと思います。技術開発委員会は、今後も会員企業の皆様が最新技術を「自分たちの武器」として活用できるよう、有益な情報発信と研究活動を続けてまいります。

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